もくじ
最近の体調は大丈夫なのか?と聞かれて困る
体調はどうなのと質問されて
潰瘍性大腸炎(UC)なんですと言ってもなかなかわかってもらえないです。
病気の名前だけ知っている人、お腹が痛くなる病気という事までは知っている人、難病で大変だというところまでわかってくれる人。
色んな人に出会いましたが、私が思ったのは、ほとんどの人が病気を理解してくれるほどにはわかってくれる事はなかったです。
これは身近な家族でも誤解を招くことが多かったし、ほとんど友達には話していないのですが、話した友達にもおそらく大変な病気だったんだねと過去の事のように思われておわってしまいます。
会社の上司や同僚には、病気の事を話したところで、見た目からは全く辛そうに見えないし、ちょっと体が怠いと思いながらも顔には出さないようにしているので、たまに体調がすぐれない時に頻繁にトイレに行くことや、薬の副作用で頭痛や吐き気がするような時に、ちょっとだけ辛そうな顔をたとえしていたとしても、
『大げさにしているのではないのか?』とか『病気に甘えているだけだ!』とか思われてしまう事もあります。
それでも、UCという持病を持っていることを伝えているので、
とりあえず『最近の体調は大丈夫なのですか?』と、聞かれることがあります。
この質問はとても答えにくくて、健康な時の基準で考えますと、明らかに大丈夫ではありません。
UCになって症状が酷かった時と比べますと圧倒的に今は大丈夫といえます。
一瞬どう答えようか迷ってしまいます。
大丈夫じゃないと言ってしまうと、早退するようにおそらく言われますし、大丈夫だと言うと、全く問題ないという風に判断されますので、お腹痛くてもちょっと我慢してしまうこともあります。
体がたとえしんどくても
『大丈夫です!ご心配ありがとうございます』というしかないのです。
なかなかスッキリとしない答えで心の中は複雑なのです。
相手の気持ちも考えてみる
UCであると診断され、自分に合う治療に巡り合うまでの時間、治療中、治療をしてある程度体調がいい時、寛解期、それぞれで心は大きく揺れ動きますし、不安定になる事もあります。
何とかそのショックや動揺、つらさ、不安感をどうにか落ち着かせようと自分で頑張ってきました。
自分は難病であると自分自身で受け入れ、治療のための自己管理をし、この体での自分の生活を再構築し、自分なりに自分のペースで対処法をみつけて一つずつ問題を乗り越えてきました。
そんな中で頑張っているのに頑張れと言われると、
『これ以上まだ頑張らないといけないのか。。。』
『この病気になったわけじゃないのに勝手な事言わないで!』
なんて思う事もありましたし、
『無理しないで!』
という周囲の気遣いが自分が難病なんだという現実を改めて知らされるみたいで辛かったです。
周囲から特別な眼で見られたくないと一生懸命になり、自分の心と体に負担をかけてしまう場合もありましたし、そのように思っているから友人にも話すことが出来ていないのかもしれないです。
こういう時の対処の仕方は人によってそれぞれです。また、言われた相手があなたにとってどういう人かにもよります。
相手の言葉に傷ついたり、負担に感じたりしたことがあると思います。
その時にどのように感じて対応したのでしょうか?
なかなかデリケートな部分ではありますが、改めてもう一度考えてみるといいと思います。
人の思いや考えは言葉だけではなく、態度からも表現されますし、受け取る側は、知覚を通して頭で解釈してしまうので、その人のものの見方や考え方が影響することは避けられず、うまくコミュニケーションがいかないこともあります。
相手の事を考えるのはとても時間がかかる事ですし、もし気の利いたことが言えないのであれば、そっとしておくことも大事だと思います。
私も何も触れられたくない時がありました。
まとめ
あまりよっぽどしんどくて辛そうな表情の時以外は、体調は大丈夫?と聞かない方がいい人もいます。
あまり気の利いた答えもできないので、触れられたくないと思っている人もいると思います。
大丈夫?と本当に優しく聞いてくださる方もいますし、わかっていてもなかなか複雑な気持ちにはなること多いです。
触れない優しさも大事だなと私は思います。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。