しんどいの基準値がわからない

しんどいの基準値がわからない

体の怠さなどのしんどいというのは人によって違います。
それにより誤解を受けてしまった経験もあるのではないでしょうか。

私は潰瘍性大腸炎(UC)という難病とパニック障害という病気を持病で持っていますが、
その病気によるものや病気の治療のための薬の副作用など様々な影響で体がしんどくなることがあります。

ずっと健康だった人にはわからないこと


会社の上司に面談の時に、
『しんどいならしんどいと言わないとわからないでしょ?』
と言われたことがありますが、基本的にしんどい事の方が多いのでなかなか毎日辛いなんて言えません。
説明しても嘘くさくなるのでかえって傷ついてしまうこともあります。

主治医や産業医の方は無理に話して傷つくぐらいなら無理に話さなくてもいいと思うよとアドバイスをくれましたし、余裕がなかったのもありますが、あまり病気の事を話さずに過ごしていたことがあります。

自分の経験したことのない痛みや苦しみをわかってもらうことはほとんど無理です。
私の上司も健康であり、38度の熱がでると重症だと言うぐらいです。
他の職場の人も基本的に似たような方ばかりですので、何気なく健康に生きているとどれだけ私よりも長く生きていてもわからないことがあるのです。

私は潰瘍性大腸炎を発症するまでは健康だけが取り柄だったぐらいに健康そのものでした。
その上司と同じく38度の熱なんて本当に重症だと思うぐらいで、年に一度風邪をひいたとしても、基本的に二日ほど無理をしなかったら風邪薬を飲まなくても治っていましたし、39度の熱なんて小学生の時に一度経験したことがあるだけで、そんな過去の事なんて忘れています。

潰瘍性大腸炎はおなかが痛くなる症状が主にでる病気ですので、仕事中でもお腹が痛くなると走ってトイレに行くこともあります。
体調がいい時は仕事中にお腹も痛くならないですし、トイレダッシュもすることはないですが、日によって変わりますし、時間によっても良かったり悪かったりもします。

そんな姿をみられていてもトイレに行くことがサボりだと思われる事もあります。
『トイレに行ってる時間を合計したら休憩時間他の人よりも多いんじゃないの!?』
なんてことも言われます。

タバコを吸いに外に行く人や暇な時間にスマホを触っている人にさえも言われてしまうことがあります。
それでも、トイレに行っているのは事実ですし何も言えません。
トイレで痛みと闘っている事なんて知る由もありません。
トイレに行くという行為が悪目立ちしてしまいます。

おなかの調子がよくないなと思って、たまに薬をこっそりと飲んでいることもあるのですが、そんなところも見られて陰口を言われることもあります。薬を飲むことが悪いことかのように。

私は副作用が出やすい体質の為に、薬を飲むと頭痛や吐き気の症状が出るときがあります。

でも、吐き気がする時に今日は吐き気するのでなんて毎回言えないですし、言いにくいです。
そして、胃などが気持ち悪いのに話すなんてとても難しいです。
そんなときは黙って仕事をしていましたが、黙って仕事をしているとコミュニケーション能力がないと批判されますし、絶秒に難しいところです。

潰瘍性大腸炎になって我慢してる事 

https://uluka-blog.com/be-patient-with-uc/

当たり前にできることが幸せなこと 

https://uluka-blog.com/can-do-naturally-is-happy/

うるかのトウミ

体調の事もあるし平日に制限を設ける

体調の事もありますし、平日は仕事になるべく悪影響を及ぼしそうなことは避けようとしています。

・朝ご飯を食べると気分が悪くなるので、平日はお腹が空いていても我慢をする。
・昼ごはんもなるべく午後の仕事に影響がないようにおにぎり又はパンを1つだけにする。
・帰宅するまでは下痢になりやすい飲み物は飲まない。特にコーヒーなど。
・体温計を持ち歩いて、こまめに自分の体調を気にしたりする。
・好きな辛いものは基本的には週末だけ楽しむようにする。

見えないところで色々と試していますが、潰瘍性大腸炎もパニック障害も見た目は普通の健康な人と変わらないので、しんどいかどうかも周りからはわかりません。
私が努力してなるべくしんどくならないようにしていることを知られる事はありません。

見た目が健康に見えるだけで健康な人としてみられますので、たとえ本当にしんどくてもそれを毎回言っていると、ただ単に甘えてるだけと言われてしまうのです。

そんなのもあるので言いたくても毎回言えない事情もあります。

私にとってしんどいというのはほとんど毎日起きてしまう症状であり、それと共に生きているので本当にしんどいというのは、動くことができないぐらい、倒れそうなぐらいに、痛くて叫びたいぐらい辛い時がしんどい時なので、それ以外は多少は無理をしても生きていくために働かないといけないです。

でも、こんな愚痴みたいなことを言っていますが、本当に伝わるのならわかるように伝える方がいいです。

もしも話を聞いてくれる上司や同僚がいるのなら、最初のうちになるべく言えることを言った方がいいです。
私は今は部署異動したので全然知らない方々と仕事をしていて、持病がある事は知っているけども、それがどれほど辛いものなのかわからず、他の方が異動してきたのと同じような感じでみられてしまいます。

異動前の上司は私がとても辛かった時の事を知っていましたし、話を聞いてもらえていたので結構理解してくれてました。その理解してくれていた以前の上司も過去にうつ病を患った事があったらしく、全く別の病気ですが病気によって自分が思うようにできなかった、しんどかった、辛かったことを知っているので私の話にも真摯に聞いてくれていたと思います。

でもそれはたまたまそのような経験をしたことがある方と一緒にいられただけであり、多くの人はそこまでの辛い病気の経験をしたことがなく、理解される事は難しいです。

それでも、言わなかったらゼロです。
話をしたらすべては理解されないと思いますが、1%ぐらいはわかってくれるかもしれないです。
人に伝えることはとても難しいですが、やっぱり伝えないといけないのだなと思います。

気持ちの伝え方 

https://uluka-blog.com/how-to-convey-your-feelings/

うるかのトウミ


自分が不利になる事は言わなくてもいいと産業医に言われました。
私も不利になるようなことは言わなくてもいいと思います。

わからなければ医師と相談してどのように伝えたらいいか一緒に考えてもらうこともいいかもしれないです。

同じように辛い思いをしてる方もたくさんいると思いますし、私もこれからも持病とは長い付き合いとなるのでメンタル的に参らないように程よく頑張らないといけないです。

生きる事はとても大変な事。これからも生きる事が辛い時もあると思いますが、やっぱりまだまだやりたいことがあるので自分の身体と相談しながら過ごそうと思います。

自分だけが不幸。自分だけが辛いと感じる 

https://uluka-blog.com/only-unhappy/

人の失敗や不幸を喜ぶ人の心理 

https://uluka-blog.com/those-who-rejoice-in-misery/

うるかのトウミ


ここまでお読みいただきありがとうございました。