もくじ
JRの特急券の乗り継ぎ割引
国内旅行をする時の移動手段として最も利用しやすいのが鉄道だと思います。
JRの新幹線や在来線特急なんて遠い移動から近場の移動まで色んなところを走っています。
日本の鉄道の最も優れている点は、時間の正確性。
そして、本数も充実しているうえに車内も清潔で快適です。
日本の鉄道はダイヤがかなり正確にできているので、旅行プランが立てやすいです。
列車が遅れの原因が車両故障や信号や架線のトラブルなど除くと、
鉄道会社側が悪いことってほとんどなくて、
大体は鉄道会社側も被害にあっていることが多いです。
踏切の遮断機が折れているとか、駆け込み乗車や車内トラブルによる小さな遅れの積み重なり、
天候の問題などと色々とありますが、そのほとんどが鉄道会社のミスではありません。
でも、日本の鉄道の運賃や料金って他国と比べても高いイメージはあります。
これだけのサービスや運用をしているのですから費用もかかってしまいますよね。
今回は私がよく利用するJRの特急列車の乗り継ぐときに一定の条件を満たすと安くなる乗り継ぎ割引についてご紹介します。少しでもお得に乗るために知っておいて損はないと思います。
2023年のダイヤ改正で対象の駅が大きく変わったので注意です。
運賃と料金の違い
普段電車に乗られるときに使われているのは乗車券でこちらは運賃ということになります。
運賃と料金は別のものですのでご注意ください。
乗り継ぎ割引とは
JR線での特急列車や急行列車を乗り継ぐと、特急・急行料金、指定席料金が半額になる割引です。
ただし、双方の列車のきっぷを同時購入した場合に限りになります。
新幹線から在来線への乗り継ぎ割引
新幹線から在来線の特急・急行列車に乗り継ぐ場合、
特定の駅で乗り換えた場合に当日に限って半額になります。
在来線から新幹線への乗り継ぎ割引
在来線の特急・急行列車から新幹線に乗り継ぐ場合は、
特定の駅で乗り換えた場合に当日と翌日に限って半額になる。
新幹線からの乗り継ぎと違って一日多くなります。
うるかのトウミ
乗り継ぎ割引ができた理由
もともと新幹線ができる前は、大都市からだと時間がかかったとはいえ直通で行くことができた駅がたくさんありました。しかし新幹線が開業して色々な特急列車が廃止されました。
新幹線によってスピード面では速くなりましたが、限られた区間にしか新幹線が走っていないので、新幹線で大都市間を移動して、到着した別の都市から先に行くのに在来線の特急に乗り換えないといけなくなりました。
特急券は基本的には乗る列車ごとに特急券を買う必要があるので、もともと直通していた列車だと一枚のきっぷで、その特急に対してのひとつの料金だけ支払えばよかったのが、新幹線で別の都市に移動して、そこから先に乗り換えが発生することにより、またさらに乗り継いだ列車の特急券を買わないといけなくなります。
なので新幹線と乗り換えた特急の2枚のきっぷの料金を支払わないといけなくなります。
そこで新幹線に接続する在来線の料金を減免する措置として導入されたのが乗り継ぎ割引の制度です。
ですので、新幹線から在来線に乗り継ぐ場合は、新幹線である程度の距離を移動しているとみなされるので、新幹線から乗り継ぐ場合は新幹線の乗車した日のうちに乗り継ぎの列車等に乗らないといけません。
逆の場合は、当日と翌日の2日間になります。
特急列車は新幹線と違い時間がかかる場合がありますので、新幹線にその日のうちに乗り継ぐことができない可能性があるからです。
新幹線を先に乗るとき、後に乗る在来線特急に乗り継げないこともありますが、
新幹線は速達性もありますし本数もありますので、その日のうちに乗り継げる可能性の方が高いので有効期間は乗車日当日だけになります。
適用される駅
新幹線と在来線の乗り継ぎ割引が適用になる駅。
- 新横浜~相生間の新幹線停車駅(東海道・山陽新幹線)
- 新青森駅、新函館北斗駅(東北・北海道新幹線)
- 長岡駅、新潟駅 (上越新幹線)
- 長野駅、金沢駅 (北陸新幹線)
- 大阪駅 (新大阪駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)
- 直江津駅 (上越妙高駅に直通している在来線特急・急行列車に乗車して、上越妙高駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)
- 津端駅 (金沢駅に直通して運転する在来線の特急・急行列車に乗車し、金沢駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)
注意点
- 九州新幹線・西九州新幹線には乗り継ぎ割引はありません。
- 新青森~青森駅間は乗車券のみで特急・急行の普通車自由席を利用できますので乗り継ぎ割引にはなりません。
- 特急『踊り子』『サフィール踊り子』『湘南』を利用する場合は、乗り継ぎ割引が適用される駅であっても乗り継ぎ割引の対象にはなりません。
- 新幹線をはさんで、在来線の特急・急行列車を乗り継ぐ場合
(特急列車で新幹線をサンドイッチするような旅程)は、在来線のいずれか高い方の料金が割引になります。
(2023年3月現在)
乗り継ぎ割引の利用例
東京から新大阪経由で城崎温泉に行く例。
東京 → (新幹線) → 新大阪 → (特急こうのとり) → 城崎温泉
この場合ですが、東京から新大阪までの新幹線の料金は同じです。
(自由席4,960円 のぞみ指定席5,810円 ひかり・こだま指定席5,490円)
新大阪から城崎温泉までの特急こうのとり号は乗り継ぎ割引が適用されます。
通常ですと、指定席特急料金2,730円かかりますが、
乗り継ぎ割引が適用されますと、1,360円になります。
(特急こうのとりは全車指定席です。)
和歌山から名古屋経由で長野までの例
和歌山 → (特急くろしお) → 新大阪 → (新幹線) → 名古屋 → (特急しなの) → 長野
和歌山~新大阪間の在来線特急と名古屋~長野間の2か所の特急を新幹線ではさむサンドイッチのような旅程の場合です。
この場合ですと、在来線の特急料金のいずれか高い方の特急料金が半額になります。
この場合ですが、新幹線利用部分である新大阪駅から名古屋駅まではそのまま料金は同じです。
(自由席料金2,530円 のぞみ指定席3,270円 ひかり・こだま指定席3,060円)
和歌山から新大阪までの特急くろしお号の指定席は1,730円です。
名古屋から長野までの特急しなの号は自由席2,420円 指定席2,950円です。
くろしお号の特急料金よりもしなの号の特急料金の方が高いですので、
高い方のしなの号の料金が半額になります。
ですので、くろしお号と新幹線の料金はそのまま同じ料金で、
しなの号の料金が乗り継ぎ割引の半額になるので、自由席は1,210円 指定席が1,470円になります。
(くろしお号は全車指定席です)
(2023年3月現在の場合)
シンプルにいいますと
細かく書きましたが、簡単に言いますと、
新幹線と特急列車を乗り継ぐと、特急列車の料金が半額になりお得です。
その日のうちに乗り継ぐ(在来線から新幹線の場合は当日と翌日)に乗り継ぐことと、
乗車前に両方の特急券を同時購入するを忘れないように。
さいごに
特急列車を利用するときには特に気にすることもなくきっぷを購入することが多いと思いますが、
少しでも知っておくとお得に乗れることもあるのです。
フリーきっぷや特定の条件によってお得になるきっぷもありますが、
発売時期や人数の制限があったり、列車の変更ができなかったりと制限があることが多いです。
乗り継ぎ割引は駅の窓口で買える正規の割引ですので、どの時期に購入しましても大丈夫ですし、一人からの購入ももちろんできますので、JR線を利用する際は活用してみてもいいと思います。
わからない場合は、駅の窓口の係員や旅行代理店などでも相談にのってもらうといいでしょう。
今回は乗り継ぎ割引についてでした。
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うるかのトウミ
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