JR西日本どこでもきっぷの旅

JR西日本どこでもきっぷの旅

JR西日本のどこでもきっぷという新幹線も特急も乗り放題の期間限定の企画切符をつかってひとり旅をしてきたので、今回はそちらの旅のご紹介をしたいと思います。

今回の私の目的はとりあえずゆっくりと車窓を楽しむことでした。
せっかく特急列車が乗り放題なのですから快適な座席から綺麗な景色をまったりと見たかったですし、
今回の旅程で行くところは基本的には行った事がある所ばかりでしたので、到着した場所での滞在時間も基本的には1~2時間程度で観光できるようにしていました。

列車の本数の兼ね合いもありますし、必ず乗りたいなと思った区間を先に決めて最終目的は山陽新幹線の西の端にある博多を目指すことにしました。
(博多駅からはJR九州の特急で乗り放題とは別料金で博多から佐賀県の肥前鹿島まで行ってます。本当の最終目的地は佐賀県の鹿島市になる祐徳稲荷神社です。)

車窓を楽しむという目的と最終目的地も決まった事ですし、JR西日本どこでもきっぷとは何かと、種類もありますので私が選んだのがどの切符で、どういった条件で旅をしたのかなど、今回の私の旅をしたルートと旅日記をご案内させてもらいます。

どこでもきっぷ旅のプランを考えた時のこと書いてます 

https://uluka-blog.com/jrw-tickets-everywhere-plan/

うるかのトウミ

JR西日本 どこでもきっぷの利用条件

『JR西日本 どこでもきっぷ』

JR西日本全線と智頭急行線が乗り放題となる切符。
普通列車だけではなく、新幹線・特急も含めて自由席が乗り放題。
指定席も6回まで利用できます。
1名から利用でき、利用開始日の1か月前~7日前までに購入が必要でこどものみの購入・利用はできません。

種類は2種類ありまして、

有効期間3日間の22,000円 こどもは半額
有効期間2日間の18,000円 こどもは半額
(有効期間2日間のきっぶは旅行会社のみで発売されています)

発売期間は2021年10月8日~12月17日まで
(2日間用は12月18日まで)

利用期間は2021年10月15日~12月26日まで
(3日間用は12月24日利用開始分まで、2日間用は12月25日利用開始分までです。)

『JR西日本 関西どこでもきっぷ』

JR西日本の近畿7府県及び福井・岡山・鳥取県の一部の線と智頭急行線が乗り放題となる切符。
普通列車だけではなく、新幹線・特急も含めて自由席が乗り放題。
指定席も6回まで利用できます。
1名から利用でき、利用開始日の1か月前~7日前までに購入が必要でこどものみの購入・利用はできません。

有効期間は2日間で10,000円 こどもは半額 

発売期間は2021年10月8日~12月18日まで

利用期間は2021年10月15日~12月26日まで
(12月25日利用開始分までです。)

これらの切符の発売はJR西日本ネット予約(e5489)と、JR西日本・JR九州(福岡県・佐賀県内)管内の主な旅行会社のみで駅のみどりの窓口では発売しないので注意が必要です。
(JR西日本 どこでもきっぷの2日間用は旅行会社のみの発売ですのでご注意ください)

詳しくはJR西日本のホームページでご確認ください。
(2021年12月26日現在、切符の販売は終了しています。)

JR西日本のどこでもきっぷの詳しい案内 

https://www.jr-odekake.net/navi/dokodemo-kippu/

JRおでかけネット

どこでもきっぷを使ってみる(1日目)

大阪から出発して金沢へ

1日目の朝です。
早朝のサンダーバードに乗るために大阪駅の近くに前泊して、早起きして大阪駅にやってきました。

予定通り大阪駅6:30発のサンダーバード1号に乗り金沢駅まで行きました。

出発時はまだ暗かったのですが、京都を過ぎたころにはすっかり明るくなっていましたし、車窓からはしっかりと早朝の琵琶湖を眺めることができました。
早朝の琵琶湖の風景もとても綺麗でしたし、やっぱり大きな湖だなと感じました。
湖西線を走っている間はずっと見えていましたので、湖西線に乗っていれば車窓で十分琵琶湖は楽しめます。

列車も予定通り金沢駅に到着しました。



金沢は何度も来たことがあるので今回は兼六園と金沢城だけみて2時間でまた金沢駅まで戻ってくることにしました。

金沢駅は金沢の伝統芸能である能楽で使われる鼓をイメージして作られた鼓門という大きな門があり、フォトスポットしても人気の場所です。外から鼓門を見ますとその後ろは近代的に作られていてとてもカッコいい金沢駅が見れます。
その大きな門がある方の出口のそばに兼六園方面のバスが出ています。
基本的に金沢観光でバスを利用される方はこちらの出口を使われると思います。

バスも10分ほど待つと来ましたし、乗車しても10~15分ほどで兼六園下まで行けました。
兼六園は水戸の偕楽園と岡山の後楽園と並んで日本三名園の一つに数えられる綺麗な庭園です。

有名なのは冬の雪化粧をした雪吊りの兼六園の景色でしょうが、この時期はまだ雪吊りもされてなかったです。
でも綺麗な庭園をカメラでたくさん撮影しながらゆっくりと楽しみました。

1時間ぐらいあればゆっくり周れるぐらいの広さですので歩き疲れることもありませんでした。

金沢城も兼六園のすぐ近くにありますので、兼六園を楽しんだ後に行くことができました。

そのあと金沢駅前行のバスもすぐ来ましたので予定通り11:24発のサンダーバードで福井に行けました。

福井でソースカツ丼の昼食

次はお昼ご飯を食べるために福井に移動します。

金沢駅を11:24発車するサンダーバード24号に乗りまして、福井駅に12:07に無事到着しました。
ちょうどお昼の時間で良い時間です。

夏に福井旅行の時に食べに行きたかったヨーロッパ軒というお店があるのですが、コロナ過の影響によって時短営業をしていたので食べれなかったのをずっと悔やんでいました。なので今回はどうしてもここのソースカツ丼が食べたかったのです。

少し並びましたが無事に食べることができ大満足です。
見た目以上にさっぱりしていてとても食べやすく、見た目は大きなカツ丼だったのですがぺろりと完食しました。
おなか一杯になりましたしまだ時間に余裕があるのでゆっくりと散策しながら福井駅に向かいます。

その途中に気になる鳥居がありました。

佐佳枝廼社(さかえのやしろ)という神社みたいです。

実はヨーロッパ軒に向かう途中も同じ道を通ったので気にはなっていたのですが、ご飯を食べることが福井での目的だったので足早に通り過ぎて行った場所でしたが、時間に余裕があるし少し鳥居をくぐって階段を上がって神社を見てみることにしました。
すると、目の前に自分が想像したのとは違う、色とりどりの折り鶴のまるでカーテンのようにある美しい神社でした。
綺麗すぎて思わず見惚れていました。


そしてまずはお参りをしてから色々と写真撮らせてもらいました。
よくこんなに折り鶴ができたなと感心するぐらいにあり、遠くから見ても近くから見ても綺麗でしばらくその場所にいました。
たまたま通りかかって気になって行ってみて本当によかったです。

佐佳枝廼社(さかえのやしろ)は福井駅から歩いて約7分ぐらいの所です。
福井駅からのアクセスもいいのでぜひ一度訪れてみてください。

ソースカツ丼のお昼ご飯も綺麗な神社もみれましたし、福井での時間も大満足でした。

佐佳枝廼社 公式サイト 

https://www.sakaenoyashiro.or.jp/

佐佳枝廼社公式ホームページ

とりあえず京都を目指す

ヨーロッパ軒で長く並んだ場合は時間的に直接サンダーバードで京都に行くことになるかもしれなかったので指定席券はとらずにいましたが、福井駅に13:30頃には着けましたので、予定通りにしらさぎ60号に乗れそうです。

みどりの窓口に行ってしらさぎ60号の進行方向右側の指定席券を発券してもらいました。
金沢始発の列車に乗るので自由席だと座れない可能性がありますし、ここで5枚目の指定席券を使うことにしました。でもいざ列車に乗るとほとんどお客さんは乗っていなかったです。

13;36に福井駅を出発して終点の米原駅まで行きます。
進行方向右側にした理由は少しでも琵琶湖が見れたらいいなと思ったからです。
ただ湖西線と違って琵琶湖が近くに見えるポイントはほとんどなかったです。

そして終点の米原駅にも定刻通りに14:45に到着しました。

米原駅では5分ほどの乗り換え時間で新快速電車がありましたのでそれに乗って京都に向かいます。
米原駅ではほとんどお客さんは乗っていなかったので好きな席に座ります。
一応進行方向右側で少しでも琵琶湖が見えないかなと思いましたが、あまりみえなかったです。
それでも、今回は結果的に電車で琵琶湖一周できましたので満足です。

京都には16:00前には着いていましたので、スーパーはくとに乗るまで時間が1時間あります。

京都駅の周りを少し散策してみました。
屋上に行って上から京都の景色を見たり京都駅を観察したりとそれなりに楽しめました。

16:56発のスーパーはくと11号は京都駅始発なので早くから駅に停車していました。
とりあえず車内で発車まで待ち、定刻通りに出発しました。
ここまで順調にきています。あとは鳥取駅で乗り換えて米子駅に着けばいいだけです。

あとは暗くなるまではゆっくり車窓でも見ながらくつろごうと思いました。

まさかの予定が変更に。。。

スーパーはくとが新大阪に定刻通り17:18に到着してすぐの事でした。
車内放送からまさかの放送が流れてきました。

『JR神戸線内でつい先ほど人身事故が起きたことにより、この列車が新大阪駅で一時的に運転見合わせます。という内容でした。。。』

列車の運行再開は予定では1時間ぐらいあとですが、場合によってはもっと延びるかもしれないとのこと。
私は急いでネットで鳥取駅の時刻表を調べました。
この列車が鳥取駅に1時間遅れで到着した場合は、予定の列車には乗ることができなかったとしても他の手段があるかなと調べたのですが、鳥取駅から米子駅まで行く列車は、21:04発の普通列車が最終。
それだと間に合わない可能性が非常に高いです。
いつ運転再開するかわからない列車で不安になるよりも別の方法で行くしかないと思い新大阪駅で降りました。

不幸中の幸いなのは私が今いるのは新大阪駅だったことです。そして、私のもっている切符が乗り放題のきっぷだということです。

今日中に米子に行く方法は実は別のルートだとありまして、それは新幹線で岡山駅まで行き、そこから特急やくも27号で米子に行く方法です。これだと22:19に米子駅に到着するので米子駅近くのホテルで宿泊できますし、翌日以降の旅程に影響はありません。運転見合わせ中の列車内で急いでネットで調べて行く方法がみつかってよかったです。

新大阪駅から岡山駅までは意外と近くて、のぞみやみずほに乗ると45分ぐらいで着きます。
今回は自由席を使うことになりましたので新大阪始発の列車で座っていくことにしました。
18:00過ぎの新幹線で岡山まで行き岡山駅で1時間以上の乗り換え時間ができたので、改札外に出てきました。



岡山駅は何度も乗り換えなどで来たことがありますし、岡山に観光に来たこともあったのでどこかに行こうという気も起きず、駅前にあったビックカメラに行くことにしました。
別に東京でもできることですが、駅から遠くに行くわけにもいかないですし駅前だったのもありお店でカメラをみたりパソコンをみたり。。。
とりあえず時間をつぶしてきました。
せっかくなので桃太郎の像だけ写真を撮ってきました。



そして、20:05に岡山駅発のやくも27号の自由席で米子まで行きました。

このやくも号はできるだけ使いたくなくて今回スーパーはくとで鳥取乗り換えのプランを考えたのですが、その理由はこの列車以前も使った事があるのですが、やくも号が経由する伯備線が山間部を通るためカーブがものすごく多いのです。

この凄く多いカーブを特急列車は揺れながら走行するので列車で酔います。本当に気持ち悪くなります。
今回も酔いました。。。電車で酔う事ってあまりないのですが、この列車に乗ると酔います。
特に夜は車窓からなにも景色が見えないので酔います。



2時間ぐらい乗っていましたが早く米子につかないかなとずっと祈っていました。
とにかく酔って気持ち悪かったです。

米子についた時には急遽旅程が変更してバタバタした疲れよりも、やくもにのって酔ったことによる疲労の方が酷かったです。
さっさと予約している駅近くのホテルにチェックインしてシャワー浴びて寝る事にしました。

これが私の1日目のどこでもきっぷの旅行でした。

どこでもきっぷを使ってみる(2日目)

一番楽しみにしていた海沿いの景色

2日目の朝。
まだ暗い早朝から米子駅に到着です。

今日は一番楽しみにしていた日本海沿いを走る山陰本線の旅です。
米子から新山口まで4時間38分の長旅です。

6:01発のスーパーおき1号に米子駅から乗っていきます。
海がずっと見れる進行方向右側の席です。

この旅のプランの一番最初に決めた区間なので本当に楽しみにしていました。
この路線前にも何度か利用したことがありますが、やっぱり車窓から見る海がきれいなので何度通っても飽きません。
出雲大社の最寄り駅の出雲市駅を過ぎて数駅してから島根県の西部の益田駅ぐらいまで海が見える絶景です。

いつも思うのですがこういう海沿いを走る車窓を見ていると崖にいる釣り人がちらほらいるのですが、どこからきているのでしょうか。
そんなことを思いながら大好きな海を2時間ぐらい楽しめたと思います。

益田から先は山口線に入るのですがそこからの景色もきれいな川と山がみえて飽きない景色でした。
途中津和野駅を過ぎた後に山の方に綺麗に並んだ紅い鳥居が見えています。
太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)というとても美しい神社で以前津和野に行った時に参拝したのですが列車からの車窓もまた違ってとても綺麗でよかったです。

そんな感じで新山口駅に10:39に到着しました。

列車を降りるとなにか人だかりができていました。
となりのホームを見るとSLが停まっていました。
あんまりSLとかよくわからないのですがとりあえずわずかな時間でしたが見てきました。
煙がもくもく出ていてこんなのもあるんだなぁと不思議な感じにみていました。
私には元々新幹線との乗り換え時間が9分しかないので、少し見たらすぐに新幹線乗り換え口に向かいました。

九州に上陸します

乗り換え時間も多くなく、SLも少しだけみてきたので結構ギリギリの時間でしたが新幹線のホームには無事につきました。ここからは山陽新幹線に乗って博多駅に向かいます。

新山口駅を10:48発のみずほ605号で博多まで乗ります。
山口から博多までって結構近いのですね。35分ほどの乗車で今回のどこでもきっぷとしての目的地の博多駅です。11:23の到着でした。

ここで一旦下車してどこでもきっぷでは使えないJR九州のかもめ号に乗って肥前鹿島駅まで向かいます。
ネットで指定席は予約していたので券売機で発券だけしてきて次は在来線の博多駅の改札に入ります。


かもめ号に乗って祐徳稲荷神社の最寄り駅の肥前鹿島駅まで約1時間でした。
肥前鹿島駅のすぐそばのバスターミナルからバスに乗って10~15分ほどで祐徳神社前まで行けます。
参道を少しあるくと本当に美しい大きな神社が見えてきました。
私は奥の院に行ったり写真を撮ったりしたので2時間以上いましたが、1時間ほどあれば楽しめると思います。
車で来られている方がほとんどだったように思います。

また別でこちらの『うるかのトウミ』でも書こうかと思っています。
祐徳稲荷神社に行ったときのことはアメブロの方でも書いています。

祐徳稲荷神社に行ってきました 

https://ameblo.jp/uluka960/entry-12707397569.html

アメブロ 『うるかの日常』

毎日夜に投稿していますので、こちらもぜひのぞきにきてください。

https://profile.ameba.jp/ameba/uluka960/

アメブロ うるかの日常

祐徳稲荷でまったりと過ごさせてもらって、バスで肥前鹿島駅まで行きそこから約1時間かけてかもめ号に乗って博多駅に到着です。

17:00過ぎぐらいには博多駅にいましたので、晩ご飯も食べることができました。


18:11発のみずほ610号にも乗れましたし2日目は順調に終わりました。

新大阪駅にも20:39に着きましたので、まだここから東京方面の新幹線もありますし、新大阪から多方面へもこの時間なら帰れる時間です。

こうして私のJR西日本どこでもきっぷのたびはとりあえず終わりました。

結構ハードな旅ではありましたが、列車に乗ってゆっくりするという目的は十分にできたと思います。

まとめ

今回はJR西日本どこでもきっぷ2日間用を使った旅をしてきました。
大阪→金沢→福井→米原→京都→新大阪→岡山→米子
米子→新山口→博多→新大阪

これだけの距離を新幹線と特急という快適な座席で移動させてもらえて、18.000円は本当にお得でした。
特急を含めた乗り放題の切符は限定的に発売される事が多いのでそのタイミングで休みなどを調整しないといけないですし、利用期間が2021年10月15日~12月26日と決まっていますのでなかなか休みなどを取得するのが難しい時期でもありますが、もし2日間時間が作れて色んなところに特急列車で快適に行きたいと思っている方は利用してもよかったですね。

JR西日本だけではなく、JR九州やJR四国でも特急列車を含めた乗り放題のきっぷが期間限定で発売されることが多いので、九州や四国も興味のある方は一度それぞれのホームページを見て次の旅路を考えてみるのもいいかと思います。
(JR西日本どこでもきっぷは2021年12月26日現在販売は終了しています)

私には大満足なきっぷでした。

同じ旅行好きでも2つの異なるタイプ 

https://uluka-blog.com/tourist-or-traveler/

国内ひとり旅で気を付けるべきこと 

https://uluka-blog.com/be-careful-when-traveling-alone/

うるかのトウミ


ここまでお読みいただきありがとうございました。