潰瘍性大腸炎の食事や栄養


私はUCを発症して4年になりますが、たくさん食べ物に関しては食べれなくて辛い思いをしました。
今は当たり前に食べられることに改めて感謝して、食べられる楽しみを味わっています。
今日は潰瘍性大腸炎の方の栄養に関しての注意点について書きたいと思います。

潰瘍性大腸炎の食事や栄養

IBD患者の栄養障害

腸管に炎症がありますと、下痢や急な排便、腹痛、吐き気、血便、食欲不振、疲れやすさ、体重減少などにより栄養不良の原因となります。

重度の下痢では、脱水や栄養素や電解質が不足することになります。
(電解質とは、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどのことをいいます。)
食欲不振になってしまうと、摂取カロリーが不足してしまい、十分な栄養が摂取できなくなります。

排便回数が多い場合や食事によって腹痛の症状がある場合は、自分で食事を控えてしまう事があり、それによりさらに栄養不良になってしまいます。
腸管等の炎症のためにカロリー消費量が増えてしまい、体重減少することもよくあります。

潰瘍性大腸炎の活動期のときは、体重減少や貧血はよく認められ、栄養障害が問題となりますので注意してください。

私は暑い夏によく体調を崩します。食欲もなくなりますので、体重は減少しがちです。体重をいかに減少せずに保つかをいつも考えて夏は過ごしています。

夏は熱中症などにも気を付けなければなりません。
こまめな水分補給を心がけましょう。

水分とミネラルの補給には、スポーツドリンク、野菜ジュース、りんごジュース、桃ジュース、洋ナシジュース、野菜スープなどが良いでしょう。

吸収不良について

潰瘍性大腸炎の人は水分の吸収や栄養素の吸収が障害され、下痢や排便回数が増えることが多くなります。

クローン病の方、特に小腸に炎症のある方は、小腸でのアミノ酸、脂肪酸、糖質、ビタミン、電解質の消化、吸収が障害されますので特に注意が必要です。

腸の炎症を改善させる食事療法

炎症性腸疾患の方は、食事内容によっては下痢や腹痛などの消化器症状を引き起こすことがあります。
油の多いもの、牛乳や乳製品、スナック菓子や洋菓子、香辛料などの刺激物、炭酸飲料やアルコール、牛肉や豚肉などの動物性たんぱく質、人工甘味料など様々ですが、個人差があるのでどの食品を避けるべきか自分の体と相談しないといけません。

これらの食品全部ダメだという人もいれば、牛肉だけ、牛乳だけ、アルコールだけなど一部の食品が合わない人もいますし、全部問題なく食べれる方もいます。

私は発症して4年になり現在は寛解状態です。
基本的に食べれないものはありません。
もちろん日によって体調は違いますので、下痢を起こしやすい時は、腸にやさしい食品を食べるように心がけています。

発症して半年ほどは油の多いもの、スナック菓子、牛乳は避けていました。
発症して1年間は刺激物のある食べ物は避けていました。
カレーと韓国料理が大好きな私にはかなり辛かったです。
今は自分のおなかと相談しながらでも食べれるのでよかったです。

これらは食品の種類だけではなく、食べる量によっても変わることがあります。
少量では症状が出ない場合でも、多く食べ過ぎると症状が出ることもあります。

消化器症状が出る食品に関しては、普段から食事に気を遣う事、食事量を調整することを心がけましょう。

食事のバランスに偏りがないように考えて、腹痛や下痢の原因は他にも考えられますのでそのときは主治医とよく相談しましょう。

まとめ

  • IBD患者の栄養障害
  • 吸収不良について
  • 腸の炎症を改善させる食事療法

以上について今日は書いてみました。

発症してすぐはお粥ばかり食べていましたし、症状が悪化した時はしばらく絶食も経験しました。
食べれるかどうか、自分で少しずつ試しながら、まだ食べれないか。。。やっと食べれるようになったか!など細かくチャレンジしてました。

炎症性腸疾患の方は食事については制限があったりする時期もあるので、食べる楽しみを奪われてしまい、落ち込むときもあります。
一生食べれないわけでもない方が多いと思いますので、気を落とさずに気長に自分の体と向き合っていきましょう。

お粥についてまとめています 

https://uluka-blog.com/uc/rice-porridge/

お粥以外の食事について書いています 

https://uluka-blog.com/uc/other-than-porridge/

まだの方はぜひ読んでくださいね。


ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

今日一日暑い中でも乗りきった自分に感謝です。

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